PostgreSQL Administrator's Guide | ||
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Postgres DBMS のインプリメント は 1986年に始まりました。 システムの最初の構想は[STON86] に紹介され、 最初のデータモデルの定義は [ROWE87] に現れました。 当時のルールシステムの設計は [STON87a] に説明されていました。 記憶領域管理の構造理論は [STON87b] に詳しく説明されていました。
それから Postgres はいくつかのメジャーリリースを 経験してきました。 最初の "デモウェア" システムが 1987年に使えるようになり、 1988 年の ACM-SIGMOD 会議でお目見えしました。 [STON90a] に説明されるバージョン 1を、 1989 年 1月に数人の外部ユーザにリリースしました。 最初のルールシステム ([STON89]) の批評に答えて、 ルールシステムは再度設計され ([STON90b]) 、 新しいルールシステムとともにバージョン 2が 1990年 6月にリリースされました。 複数保存領域管理、改善された問い合わせの実行、 書き直したリライトのルールシステムのサポートが追加された バージョン 3 が 1991 年に出されました。 それからのリリースは、大抵は移植性と信頼性に焦点が合わされていました。
Postgres は 多くの異なるや研究や製造のアプリケーションを インプリメントするのに使われてきました。 これらには 財務データ分析システム、 ジェットエンジンのパフォーマンスの監視パッケージ、 惑星軌道観察データベース、 いくつかの地理情報システムなどが含まれています。 Postgres はまた いくつかの大学で教育ツールとしても使われてきました。 最終的似は、 Illustra Information Technologies がコードを取り出し、 商用化しました。 Postgres は Sequoia 2000 の基本データマネージャとなりました。 さらには、1993 年中に外部ユーザ集団のサイズは倍になりました。 プロトタイプのコードのメンテナンスとサポートは データベースの研究に当てるべき時間の多くが取られていくことは ますます明白となりました。 このサポート負担を軽減しようとする中で、 プロジェクトは公式的には バージョン 4.2 で終りを告げました。
1994 年、 Andrew Yu と Jolly Chen が SQL 言語のインタプリタを Postgres に加え、 続いてそのコードを Web にリリースしまして、 その独自の世界を歩むことになりました。 Postgres95 はパブリックドメインで、 オリジナルのバークレイのコードのオープンソースの継承者となりました。
Postgres95 は Postgres (バージョン 4.2)の 最後の公式リリースの派生です。 コードは完全に ANSI C になり、コードのサイズは 25% 切り落とされました。 パフォーマンスとコードのメンテナンス性を向上するために させるための内部的な変更がたくさんなされました。 Postgres95 v1.0.x はv4.2 と比べ、 Wisconsin ベンチマークで約 30-50% 速く動くようになりました。 バグフィクスは別として、 次のような主な向上があります:
問い合わせ言語 Postquel は SQL (サーバにインプリメントされました) に置き換えられました。 副問い合わせはまだサポートしていません (ユーザ定義の SQL 関数で似せることができます)。 集約関数が再インプリメントされました。 また、``GROUP BY''のサポートを加えました。 libpq のインタフェイスはまだ C プログラムから利用できます。
monitor プログラムに加えて、 GNU の readline をサポートする 新しいプログラム (psql) を提供します。
Tcl ベースのクライアントをサポートする 新しいフロントエンドライブラリ libpgtcl を加えました。 サンプルのシェル pgtclsh が、 tcl プログラムと Postgres95 バックエンドとを結ぶ 新しい Tcl コマンドを提供します。
巨大オブジェクトインタフェイスがオーバーホールされました。 巨大オブジェクトを保存する唯一の仕組みとして 倒置巨大オブジェクト(Inversion large objects)を保管していました。 (倒置ファイルシステム(Inversion file system)と混同しないでください。 これは削除されました。)
インスタンスレベルでのルールシステムが削除されました。 ルールはリライトルールとしてまだ利用できます。
正規の SQL の特徴を紹介するチュートリアルが 私たちのものと一緒にソースコードで配布されます。
構築にはGNU の make が (BSD の make の代わりに) 使われます。 また、 Postgres95 パッチなしの gcc でコンパイルできます。 (double のデータの並びが修正されました。)
1996年までには、“Postgres95” という名前が 似つかわしくないことが明らかになりました。 オリジナルの Postgres と SQL の能力を持つ最近のバージョンとの関係を反映する 新しい名前の PostgreSQL が選ばれました。 同時に、バージョン番号が 6.0 から始まるようにリセットされました。 Postgres のプロジェクトがもともと始めた一連の番号に その番号を戻したのです。
Postgres95 の v1.0.x リリースの開発の重点は バックエンドのコードを安定化させることでした。 v6.x シリーズの PostgreSQL では、 その重点が既存のバックエンドの問題点の見極めと理解から、 特色の追加や実現にシフトしました。 もちろん作業は引続き全般的に行われましたが。
主な向上点としては次のようになります:
副問い合わせ、デフォルト値、制約、トリガといった重要なバックエンドの特徴が インプリメントされました。
SQL92 準拠の言語の特色が追加されました。 主キー、クオートされたカラム名など、 文字列型の強制、型キャスト、バイナリと16進数の整数入力などが含まれています。
組み込み型が改善されました。 新しい幅広い日付/時刻型と追加の地理情報型のサポートが含まれています。
バックエンドコードが見直され、 スピードが約 20% 向上して、 バックエンドのスタートアップスピードが 80% 押えられました。
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