PostgreSQL 9.3.1文書 | ||||
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リリース日: 2013-10-10
このリリースは9.1.9に対し、各種不具合を修正したものです。 9.1メジャーリリースにおける新機能については、項E.19.を参照して下さい。
9.1.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。
また、9.1.6よりも前のリリースからアップグレードする場合は、9.1.6のリリースノートを参照して下さい。
マルチバイトのエンコーディングにおいて、非ASCIIで二重引用符でくくられていない識別子を小文字にキャストしないようにしました。(Andrew Dunstan)
以前の動作は誤っており、混乱を招くものでした。
wal_level = hot_standbyのときにバックグラウンドライターがチェックポイントでメモリリークを起こすのを修正しました。(Naoya Anzai)
lo_open()
に失敗した時にメモリリークを起こすのを修正しました。(Heikki Linnakangas)
work_memが24GBを超えるメモリを使っている時に、メモリを必要以上に取得する不具合を修正しました。(Stephen Frost)
シリアライザブルなスナップショットについて修正しました。(Kevin Grittner, Heikki Linnakangas)
libpqのSSLについて、デッドロックの不具合を修正しました。(Stephen Frost)
スレッドを使ったlibpqのアプリケーションで、SSLのネットワークスタックが壊れる可能性があるのを修正しました。(Nick Phillips, Stephen Frost)
多数のNULL値がある論理値型の列について、行の見積りの計算を正しくしました。(Andrew Gierth)
以前のバージョンでは、プランのコストの見積りにおいて、col IS NOT TRUEおよびcol IS NOT FALSEのような条件でNULL値を正しく考慮していませんでした。
WHERE句を、安全でないUNION/INTERSECTの副問い合わせに押し込まないようにしました。(Tom Lane)
以前はこのような動作によりエラーを起こすことがありました。
日付型修飾子が不適切に処理されることによってまれに発生するGROUP BYの問い合わせのエラーを修正しました。(Tom Lane)
外部テーブルに削除済みの列があるときについて、pg_dumpを修正しました。(Andrew Dunstan)
以前のバージョンでは、このような場合にpg_upgradeのエラーを起こしていました。
pg_dumpが拡張に関連したルールとイベントトリガーを処理する順序を変更しました。(Joe Conway)
pg_dump -tあるいは-nによって指定された場合、拡張テーブルを強制的にダンプするようにしました。(Joe Conway)
ビューをダンプするプログラムが、ベーステーブルでの列の削除に、より適切に対応できるようにしました。(Tom Lane)
pg_restore -lでディレクトリアーカイブを指定したときに、正しいフォーマット名を表示するように修正しました。(Fujii Masao)
UNIQUEおよびPRIMARY KEYの構文で作成されたインデックスのコメントを正しく記録するようにしました。(Andres Freund)
これにより、pg_restoreの並列実行に失敗するのが修正されます。
スイッチオーバの前にWALファイルの転送を保証するようにしました。(Fujii Masao)
以前のバージョンでは、すべてのWALファイルがスタンバイで再生されるよりも前に、ストリーミングレプリケーションの接続が閉じられる可能性がありました。
リカバリ中のWALセグメントのタイムラインの処理を改善しました。(Heikki Linnakangas)
REINDEX TABLEおよびREINDEX DATABASEが制約を適切に再検証し、無効にされたインデックスを有効にするよう修正しました。(Noah Misch)
REINDEX INDEXはこれまでも正しく動作していました。
CREATE INDEX CONCURRENTLYを同時に実行している時にデッドロックが起きる可能性があるのを修正しました。(Tom Lane)
regexp_matches()
の長さゼロのマッチの処理について修正しました。(Jeevan Chalke)
以前のバージョンでは、'^'のような長さゼロのマッチが、非常に多くのマッチを返すことがありました。
非常に複雑な正規表現でクラッシュする問題を修正しました。(Heikki Linnakangas)
正規表現の後方参照でgreedyでない量指定子(quantifier)を使った時にマッチできない問題を修正しました。(Jeevan Chalke)
CREATE FUNCTIONで関数本体の検査が有効になっていなければ、SET変数について検査しないようにしました。(Tom Lane)
ALTER DEFAULT PRIVILEGESがスキーマについて、CREATE権限がなくても動作するようにしました。(Tom Lane)
問い合わせで使われるキーワードの制限を緩くしました。(Tom Lane)
具体的には、ロール名、言語名、EXPLAINとCOPYのオプション、およびSETの値でキーワードの制限を緩くしました。 これにより、COPY ... (FORMAT BINARY)が実行可能になります(以前のバージョンではBINARYに引用符をつける必要がありました)。
pgp_pub_decrypt()
がパスワード付きの秘密鍵に対応できるよう修正しました。(Marko Kreen)
リリース間のキーワードの違いによる問題を防ぐため、pg_upgradeが>pg_dump --quote-all-identifiersを使うようにしました。(Tom Lane)
インデックスのないテーブルのバキューム時にまれに発生する不正確な警告を削除しました。(Heikki Linnakangas)
ファイルを空にする要求がキャンセルされた後のanalyzeの統計情報生成を改善しました。(Kevin Grittner)
プリペアド問い合わせの中でトランザクション制御コマンド(例:ROLLBACK)を実行する時に失敗する可能性があるのを修正しました。(Tom Lane)
すべてのプラットフォームで、様々な綴りの無限大をサポートしました。(Tom Lane)
サポートされる無限大の値は、"inf"、"+inf"、"-inf"、"infinity"、"+infinity"、"-infinity"です。
行をレコードやアレイと比較できる機能を拡張しました。(Rafal Rzepecki, Tom Lane)
時間帯データファイルをtzdataリリース2013dに更新しました。 イスラエル、モロッコ、パレスチナ、パラグアイでの夏時間の変更が含まれます。 またマッコーリー(Macquarie)島での歴史的な地域データの修正が含まれます。(Tom Lane)